日本の乗り物免許大図鑑

日本国内で取得した免許は、そのほとんどが海外でも通用するものではありません。しかし運転資格に関しては、国際運転免許があれば国外でも日本で取得した運転資格が認められることがあります。ただし、これは1949年締結されたジュネーブ条約に則ったものですので、基本的にはこのジュネーブ条約に加盟している国のみで適用されます。

しかし、ジュネーブ条約に加盟している国でも国内の運転資格だけでは許されないことがあります。逆に、日本の運転資格だけで運転可能な国も存在しています。どちらにしても適用可能期間が設けられており、また各国それぞれにある交通関連の特徴がある点には気を付けなければなりません。

国際運転免許証国際運転免許証があっても運転が許されない国では、ある条件を満たすことで運転が可能になります。それは、日本の運転免許証とパスポートを一緒に携帯することです。いつでも証明できるよう、国際・日本の運転資格を示す各免許証とパスポートの3点を常に携帯しておく必要があります。

ジュネーブ条約の加盟国は90ヵ国以上あり、特別行政区も10以上認められています。先進国は加盟しているイメージを持たれますが、必ずしもそうではありません。ドイツやスイス、中国やハワイなどは非加盟です。しかしドイツやスイスなどは各国が定める条約や法律に則り、日本の運転免許証とその認証翻訳があれば期間限定で運転可能にすることができます。

認証翻訳とは、日本語で書かれた免許証の内容を現地の言語に訳したものです。所得したい国の認証翻訳資格を持っている人や、日本大使館・駐日外国総領事館に依頼することで入手できます。ただし、中国に関しては条約がないため何を用意しても運転は許されません。中国で車の運転をするためには、中国国内で取得した運転資格が必要になります。

国際や日本での運転資格を示す免許証・その認証翻訳・パスポートがあれば期間限定で運転許可が下りる国はいくつかありありますが、いずれも同じ条約・法律の内容ではありません。同じ海外という括りで扱えない問題のため、国ごとに定められた内容を把握しておきましょう。

以上は自動車運転資格の海外事情ですが、船の運転資格の中にも国外で通用するものがあります。それは、1級船舶免許です。1級船舶には航行区域制限がないため、基本的には世界の海を渡ることができます。

ただし動力船で海岸から100海里を超えた場所を航行する場合は、6級海技士以上の資格を持つ機関長の乗船が必須となります。また、場所により海上領域の問題が発生することもあります。下調べと計画性など、あらゆることへの注意は欠かせません。